今回は、シワ治療のお話です。
ボトックス注射!
*アメリカアラガン社製のボツリヌス菌毒素のことを『ボトックス』というのですが、今となってはボツリヌス菌毒素注射=ボトックスのイメージが強いので簡便的にボトックスとします。
一度は耳にしたことがあるかもしれません。。。シワ治療の代表的な施術法です。
正式名称は、ボツリヌス菌毒素注射薬のことです。
ボツリヌス菌は細菌です。その菌から産出され外毒素が生体内の神経筋接合部に作用し神経伝達を障害します。神経伝達が障害されると神経・筋麻痺がおこります。
ボツリヌス菌毒素を医療に導入したのは1970年代です。まずは、眼瞼痙攣、斜頸といった異常な筋収縮や筋運動をする病気に対して行われていました。
そして、90年代に入りアンチエイジング/シワ治療目的に利用されることになりました。歴史的には半世紀経つので安心して使用することができる治療法の一つと言えるでしょう。
次に、顔のシワ治療でどのように使用しているかということを説明します。
顔には表情筋と言われる筋肉があります。
目を閉じたり、眉を上げたりする筋肉です。シワは基本的には筋繊維に直交する方向に発生します。上図でいうと青線がシワを表します。
これは、非手術における美容施術2015年の統計です。
やはり、No. 1はボトックス注射です。No.2のヒアルロン酸注入などにくらべて2倍以上の需要があります。そして、ボトックス注射は増加傾向であるということです。
理由としては、ボトックス注射は手軽にノーダウンタイム(出血なし、腫れなし)でしかも即効性のある施術だからです。
ですが・・・、
注射の打ち方には要注意です!
深さ、量、打つ場所を間違えると、合併症であるフローズンフェイス(凍った顔)だったり、スポックアイブロー(眉毛が上がってしまう)のようなことが起こってしまいます。。。
40代 女性です。このようにおでこ・眉間にシワがあります。
↑眉間とおでこにボトックスを打つ部位です。
おでこを上げた時ですが、ほとんどシワは寄りません。
眉間のシワはほとんど寄らないです。
この『ツルん』とした感じがいいですねー