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イボ(ウィル性イボ):M’sの新たなイボ治療法:光治療(ICON)

今回は、よく外来などでみかけるイボに関する画期的な治療法をご紹介したいと思います。

イボは、大きく分けて

①ウィルス性

②加齢性

に分けられます。外来などでは、ほぼ半々くらいの頻度です。①のウィルス性は若い人に多いですが、年配の方でも②の加齢によるものと思いきや、実は①だったということもあります。イボの原因としてウィルスによる感染でもあるため、放置しておけば増殖=大きくなるし、また拡散=多発することもあります。そして、外見上も皮膚のでっぱりがあればあまり良いと言えないので原則的には治療して取り除いた方が良いと思われます。

イボの種類


①ウィルス性

  • 尋常性疣贅(HPV:ヒトパピローマウィルス)
  • 足底疣贅/別名:ミルメシア
  • 青年性扁平疣贅
  • 尖圭コンジローマ
  • ボーエン(Bowen)様丘疹症

②老人性疣贅


イボの種類のなかでよく目にする①ウィルス性は、尋常性疣贅か、足底疣贅/ミルメシアです。

手の平や手の甲に出来る多くは尋常性疣贅で、足の裏にできるものは足底疣贅です。

 

イボが見たら、小さいうちに早めに治療したほうが良いでしょう。治療の第1選択となるゴールドスタンダードなものの代表は、日本問わず欧米(研修先の病院でもそうでした。)でも液体窒素による冷凍凝固療法です。当院M’sにおいても冷凍凝固療法が最初に行う治療です。液体窒素による冷凍凝固療法は保険適応となります。

冷凍凝固療法のメリットは、

  • 一回の治療が短時間
  • 保険適応などで安価

一方、デメリットは、

  • 一度取れることが少なく、複数回の治療が必要
  • 施術中痛みが伴う
  • 足底疣贅には治療効果が乏しい

です。

また、こういった意見もあります。

*いぼを専門とする研究者との研究会においても、液体窒素による冷凍凝固術を週1回、2ヶ月程度繰り返し、良くならない症例においては他の治療法に変更すべきであるとの意見が多数でした。

したがって、

M’sでは冷凍凝固療法を第1選択とはしますが、長期に長引くものや足底疣贅などには以下の治療法を組み合わせたり、保険は効かない治療(自費診療)ですが、短期間で終わら比較的楽に治療するものなどもご用意しております。

イボの治療


冷凍凝固療法

イボの第1選択になる治療です。

スピール膏

サリチル酸含有のシートをイボの部位に貼ります。サリチル酸という酸によって角質が溶けるので角質が厚い足の裏などにできたイボに効果的です。貼ってしばらくの間はそのままなので手間は少ないです。

高周波レーザー治療

手術療法と同じくらい確実性の高い治療法です。局所麻酔を行いレーザーの熱でウィルスを蒸散させてしまいます。

手術療法

治療に難治性のモノや顔などにできた場合で治療の跡などが気になるような部位にはメスで切除する方法です。


M’sの新たなイボ治療法:光治療(ICON)

ここから本題ですが、イボ治療は上記にまとめたように基本的には取り除くというのが主流であり、そこはこれからも変わりないと思います。

従来の方法は、直接イボに傷害を与えて取り除きます。

一方、M’sの新たなイボ治療法である:光治療器(ICON:アイコン)という機械を用いた方法は、戦国時代でいう兵糧攻め(ひょうろうぜめ)に似ています。ライフライン(食料、水、電気など)を断つことでジワジワとじり貧に追い込んで降参させるようなやり方です。イボに栄養される血流を遮断することでウィルスの増殖と活動を停止させて自滅に追いやるやり方です。

その原理を説明します。

下にある写真は実際のイボ=尋常性疣贅との病理組織標本です。

尋常性疣贅=ウィル性疣贅(HPV感染)は、表面が過角化となるのでザラツキを認め、皮膚が盛り上がっています。また、イボの下にはウィルスが増殖するために必要な栄養源を得るために毛細血管が拡張しています。

したがって、実際にイボを切除すると、↓

このように出血します。出血した部位の止血およびウィルスを死滅させるためにレーザーで焼灼を行います。このように綺麗にザラついたイボは取れ、1週間程度で上皮化といって新しい皮膚が再生するので傷を残さず治療することが出来ます。

↓ イボの切除した時のイメージ的にはこのような感じです。

そして、この毛細血管をターゲットにしたのがM’sの新しいイボ治療:光治療器です。

以前も、シミ、赤ら顔、毛細血管の拡張などメラニンとヘモグロビン(赤血球内にあります)に吸光するのが特徴であるICON(アイコン)MaxGという光治療器ですが、↓

通常は、美顔器として活躍しているものです。

そして、これを下の症例に用いると、

1ヶ月ごとの2回の治療で↓のようにイボはなくなりました。

このかたは20代 女性の方でした。従来のレーザー治療もやった経験がありました。レーザーでも治療は可能なのですが、テープを貼るなどダウンタイムを敬遠されていました。

今回ご紹介したM’sの新たなイボ治療法である:光治療器(ICON:アイコン)は、ダウンタイムがほぼありません。施術中の照射による刺激的な痛みは感じたようですが、施術後の痛みは続かず特に気にかけることがなかったと言うことです。そして、知らない間にイボが取れていたので『いつの間に!?』といった感じで驚かれていました。

M’sの新たなイボ治療法である:光治療器(ICON:アイコン)

料金-  手の甲(片手)1回の照射:10,000円(税抜き)

主な合併症、副作用-  照射時、施術後の痛み、赤み、水疱形成など

 

傷跡 きずあと ホクロ切除

傷跡(きずあと)に関して、よくご相談をうけます。

ケガの痕の傷や手術後のキズなど・・・

様々です。

体や顔にできた傷跡は、最初は↓このように変化していきます。

キズがふさがっても、皮下=皮膚の下では炎症が続きます。約3か月程度続きます。

通常であれば赤みが徐々に引いていき、周囲の皮膚の色と同調していきます。

炎症が長引き、紫外線などの影響を受けたり、物理的に摩擦=擦ったり、再度ケガをしてしまったりと、炎症が長引くことでシミになってしまうケースもあります。半年経過しても茶色で色がついてしまった場合、これを炎症後色素沈着といいます。

次に、

顔、鼻の上の方にあったホクロです。鼻の形態を損なうことなわないように、皮弁法という再建法を用いて行いました。

手術の傷も同様です。時間の経過とともにほぼ分からなくなっていきます。

腹筋女子を作ります! リポセル

夏前に撃退したい、脂肪!

久々のリポセルの紹介です。

30代 女性、

リポセル 部位 :腹部

エリア数:30

へそ周りウェスト 施術前:69cm、施術後:64cm

マイナス5cmの減少です!!!

では、早速~~

腹部を観察しても女性らしい腹部で極端に脂肪がついていたり、お腹が出ていたりという感じではありませんでした。

↓施術前の写真です。黒い点はエリアを決める際のマーキングです。このようにデザインをしました。

↓施術前、1か月後、3カ月後の比較です。

正面  

右前斜位

左前斜位

背部

     ↓3か月後の状況です

女性で腹筋がバキバキに割れるのは相当腹筋を鍛えなければ、いわゆる『シックスパック』はできません。そして、それ以前に多くの女性が『シックスパック』を求めないと思います。女性でいう引き締まったお腹というのは、白線といって中央にある線と腹斜筋と腹直筋を分ける縦の線、いずれもこの3つの線が出ていれば十分なのではないか?と思います。

今回、リポセルによってこのように3つの三本線が認められました。

非常に有効ですね!!

 

下肢(脛 すね)の変形:真皮脂肪移植治療

脂肪の重要性というのはこのブログなどや今話題の再生医療などでおわかり方と思います。脂肪は皮膚の下にある組織です。柔らかいので衝撃を和らげるクッション的な役割もありますが、皮膚が若々しく保っていられるためにも脂肪は重要な組織です。脂肪が委縮してくると皮膚もシワしわになり、見るからに元気のない外見となります。

重要な組織なので人間の体には万遍なく脂肪がついています。ですが、どんな人でも脂肪が少ない箇所があります。それが、足の脛(すね)の部分です。

脛を机の角などにぶつけるとものすごく痛いです。ほぼ皮膚の下には板状の脛骨という骨があります。キックボクサーなどは別としてふつうの方は鍛えてないのでちょっとぶつけただけで痛みが走ります。また、男性の方では意識できるかと思いますが、脛には毛が生えてこなくなります。これは脂肪組織が少ないので血流が悪く毛根内の毛母に血流がいかないので起こる現象です。これに伴い脛をケガすると=深くケガすると、創傷治癒の概念からすると結構大変です。

そこで、今回ご紹介するのは、40代女性で転落して駅のプラットフォームから転落して電車とホームの間に下肢を挟まれて受傷された方です。その後、足の脛(すね)の部分が変形し、歩行困難もあって来院されました。

施術前の状態です。↓

変形しています。そして、脛骨と皮膚の間は癒着しており皮膚の弾性が認められません。

そこで今回行ったのは、真皮脂肪移植という治療です。

真皮脂肪移植というのは以前からある再建技術です。最近では脂肪移植などで行うことが多いのですが、今回脛といこともありボリュームが必要だと考えて行いました。

なぜ、真皮-脂肪なのか?

それは、脂肪組織だけをブロックで移植しても生着が難しいと言われています。脂肪組織の外側には血流があって生き残るのですが、中央部分には血流が再開しないので壊死に陥ってしまいます。そこで粒上の小さな組織として移植することで生着率がアップしたのが現在の脂肪移植法です。一方、真皮をつけると一つのコンポジットされた組織片なので真皮には血流が再開しやすく、また真皮とその下の脂肪組織間の血流は遮断されていないのでスムーズに血流が再開するのです。ですから、ブロックで脂肪組織を移植する場合は真皮をつけて移植したほうが生着率がよいというのが原理です。

施術前後の比較です。

陥凹はなりました。ドナー(脂肪を取った部位)もキズまだ残っていますが、半年~1年でお腹のシワと同化すると思われます。大変結果に満足されております。

夏足を出せると喜んでおられます。

顔面神経麻痺 ラムゼイハント症候群

半年以上前の事ですが、美肌治療で通っていた方がいつものように定期的なメインテナンスとたるみの治療であるウルトラセルのHIFU(ハイフ)治療をを希望され訪れて頂いた時の事です。

施術室でお待ちだったので、お肌の状況の確認とその日の施術内容の確認も兼ねてご挨拶をしに部屋に入った瞬間、すぐにお顔の異変に気付きました。

私:『どうしましたか?』

患者さん:『そうなんですよねー、なんか右側がおかしいんですよねーー、感覚がないというか・・・』

私:『いつからですか?』

患者さん:『今日朝起きてからです。大丈夫ですかね?HIFU(ハイフ)を今日やるの?』

私:『今日は美肌治療もハイフもやめましょう。診察室で続きをお話します。』

その時のお顔の状況です。↓

完全な右側の顔面神経麻痺です。

おでこにシワを寄せても右側はボトックスを打ったかのように動きません。

目を閉じても眼輪筋が収縮しないので閉瞼不全の状態です。

口の筋肉も障害を受けるので空気が漏れ、水を飲んでもこぼれてしまいます。

顔面神経麻痺は、突然起こります。特発性といって原因不明のものであれば、ウィルス性で起こる場合もあります。

顔面神経は脳神経の一つです。脳からでた神経繊維は耳の奥から外側=表情筋側に到達します。上の解剖図でいう黄色の繊維です。

これは以前に耳下腺腫瘍の手術をした際の術中の写真です。

白い繊維が顔面神経です。手術中この顔面神経の走行に注意しながら手術を行います。

そして、3日経過した時点のことです。↓

耳の周りに皮疹が出現しました。

結果的にこの方は、ウィルス性によう顔面神経麻痺=ラムゼイ・ハント症候群でした。

ラムゼイ・ハント(Ramsay Hunt)症候群は末梢性 顔 面 神 経 麻 痺 を 伴 う 帯 状 疱 疹 の 一病 型 で あ り 、そ の 病 因 は 水 痘 ・ 帯 状 疱 疹 ウ イ ル ス( v a r i c e l l a – z o s t e r virus:VZV)が再活性化することで起こります。単純ヘルペスウイ ル ス 1 型( h e r p e s s i m p l e x v i r u s t y p e 1 : H S V – 1 )が 主な原因で起こるベル(Bell)麻痺と比較して、顔面神 経麻痺の予後は不良で後遺症の残る頻度が高いこと から、早期診断と積極的な治療介入、誘発筋電図など による予後診断が重要です。そのためには、初期症 状によりラムゼイ・ハント症候群の診断をつけ、直ちに抗 ヘルペスウイルス薬とステロイド薬の投 与を開 始 す る ことが重要です。

したがって、この方には来院されたときよりステロイド及び抗ウィルス剤の投与を行いました。そして、以前に長男もお世話になった近くの耳鼻科医師にコンサルトを行いました。幸いにその先生は顔面神経の専門でしたのですぐに対応していただき加療が継続されたということでした。

そして、その後どうなったのか??と気にしていたのですが

ある日(発症から6ヶ月経過)美肌の予約が入り、来院されました。すぐにご挨拶すると後遺症もなく完全に治癒した状態でした。

その時の写真が↓こちらです。

後遺症も残さず完全に顔面神経は回復しており、

『先生があの時に早急な対応を取ってくれたので回復も早く後遺症も残さず済みました。』

と感謝の言葉を頂きました。。。

大変嬉しい患者さんとの再会でした!

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