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顔 擦り傷|きれいに・正しく・早く治す方法

今回も外傷に関して説明します。

 

擦り傷は、医学用語で擦過傷や挫滅創と言います。

 

よく転倒して起こる外傷です。特に顔、手、肘、膝など露出部と言われる半袖・半ズボンを着て外に出る部位です。

 

先日、転倒してこられた方いました。

 

初診時の状態

  右側から地面に墜落したのでしょうか?

 

右眉、右頬、そして鼻の下に擦過および挫滅したキズを認めました。

 

受傷して48時間経過してからの来院です。

 

それぞれ受傷した部位にはカサブタ(痂皮形成)を認めました。

 

 

治療開始48時間後

真っ黒だった痂皮はなくなり、ピンク色の良い組織=良い創傷治癒(キズが治る過程)となっています。

 

治療開始7日目

眉、鼻の下は見違えるように良くなりました。頬も赤みは残っていますが、日焼け防止と顔を擦らないと言うこと注意いただければ傷あとは残さないでしょう。

 

*よくキズパワーパッドを貼ってこられる方がいます。キズパワーパッドはハイドロコロイド剤と言います。我々もハイドロコロイド剤を使用することがありますが、キズの状態を見ながら使用しています。キズ=ハイドロコロイド=キズパワーパッドという盲目的な考えはかえってキズを悪化させることがあります。使用には十分注意が必要です。

 

縫合が必要な外傷(ケガ)場合・形成外科で行う縫合

季節を問わず来院されるのがケガです。

 

そして、形成外科に来られる方ほとんどが縫合が必要な場合が多く、当院M’sでもそのようなケースがほとんどです。

 

そこで、今回ご紹介するのは2症例

①テーブルの角におでこをぶつけた方

②立ちくらみで柱に眉間をぶつけた方

 

まずは、①のケースです。

60代 女性です。写真は前額部:おでことなります。生え際の下にあるキズです。おでこをテーブルの角にぶつけて、その瞬間かなりの出血を認めたようです。来院数時間後に来院して、キズはほぼ塞がりかかっています。

 

この状態で外用:軟膏処置をしてもキズは塞がります。

 

ですが、将来的な見た目などを配慮すると・・・、あまり良いとは言えません。

 

なぜなら、

     

綿棒が入ってしまうだけの穴が空いているからです。

 

このキズは骨膜まで達するキズでした。これを先のやり方で外用のみで経過を見るとどうなるか?・・・

 

陥凹変形といって凹みます。

 

したがって、


縫合を行います。

 

結果、

抜糸をした直後です。

 

キズが赤いので

赤みが取れるまで、専用のテープで圧迫固定を行います。

 

次は、②のケースです。

40代 女性です。立ちくらみをして柱にぶつけて受傷しました。止血されているし、一見放置して良さそうなキズですが・・・

キズを開く、下に赤く見えるのは前頭筋です。筋層の一部が挫滅していました。この場合も、このまま経過観察すれば将来的に陥凹変形すると思われるキズです。

陥凹変形しないように、真皮縫合を行います。真皮縫合を行うことで陥凹変形を予防することできます。

表皮縫合を丁寧に行うことでキズは綺麗に治ります。

 

キズが治癒するまでの期間は1週間です。縫合してから1週間後に抜糸を行います。抜糸までは入浴は避けていただきます。縫合してから24時間以上経過したら水に濡れも可能なのでシャワー浴などは可能です。真皮縫合を行うことでキズの変形や病気(肥厚性瘢痕、ケロイドなど)が予防できます。抜糸後にはそれらを予防するためにキズにテープを貼ることが重要です。テープを貼っている期間はキズの状況などに決めています。

 

 

創傷処理の合併症


出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など

 

創傷処理の料金


粉瘤手術にかかる自己負担金

*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。

 

 

 

 

 

帯状疱疹

帯状疱疹


帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV:varicella-zoster virus)というヘルペスウィルス属の再活性化による病気です。

 

子供のころに水ぼうそうにかかりますが、水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます[潜伏(せんぷく)感染]。帯状疱疹は、その潜伏したウィルスが免疫力の低下によって再燃して起こる病気です。ですから、加齢によって免疫力が低下するため高齢者によく認められるのはそういう理由からです。また、免疫力が低下するのは加齢だけではありません。若い人で日常生活における過重労働やストレスなどによっても免疫力は低下するため、そのため帯状疱疹を発症してくる方もいます。


30代の男性 左胸部の痛みを伴う皮疹

帯状疱疹 初診時

初診時

帯状疱疹 治療2日目

治療2日目

治療5日目

治療5日目


帯状疱疹 治療7日目

治療7日目

 

 

帯状疱疹は、若年者でも発症します。この方の場合は左胸部に一側性に現れた水疱形成をともう皮膚の病変で肋間神経5,6領域の前胸部から側胸部、そして背部まで帯状に認められた典型的な帯状疱疹でした。

帯状疱疹は痛みを伴います。痛みを伴って写真のような赤いポツポツした皮膚症状が現れたら、発症72時間以内に抗ヘルペスウィルス薬を全身投与することで皮膚症状や、急性期における痛みの程度や期間などを短縮してくれる効果があります。

また、急性期の痛みが強かったり皮膚症状の重症度に比例して帯状疱疹の合併症である帯状疱疹後神経痛に移行することが多く、痛みが長く続く傾向にあります。

この方も仕事の多忙さで受診するのが72時間過ぎるギリギリのところでした。抗ウイルス薬を7日間服用し皮膚の症状はこのように落ち着いてきました。ですが、痛みは軽度残存しています。

 

*帯状疱疹は、成人のひとで人同士で移ることはありませんが、水ぼうそうにかかったことがない乳幼児には水ぼうそうを発症する可能性があるので小さなお子様との接触は控えましょう。

皮膚のできもの|石灰化上皮腫

今回ご紹介する石灰化上皮腫は、「皮膚のできもの」で粉瘤、脂肪腫など並んでよく見られる皮膚・皮下腫瘍の一つです。

そして、良性の腫瘍です。

毛母と言われる毛の根幹にある細胞で毛の成長に深く関わっている部位があります。その毛母細胞から起源となる腫瘍だということは分かっていますが、なぜ出来るのか?は分かっておりません。はっきりとした原因は不明です。

*諸説によれば外傷(ケガ、蚊に刺されたなど)などが原因で起こるということも言われています。

石灰化上皮腫は、文字通り石灰化をしており硬い腫瘍です。皮膚の下に硬く触れるデキモノです。一部皮膚の上から腫瘍の一部が透けて白〜青色に見えたりすることもあります。

石灰化上皮腫は、小児・10代に好発する腫瘍とも言われています。とくに小児の顔(まぶた)、腕、頸などに発生することが多いようです。また、多発する例も報告されています

治療は手術による摘出です。自然になくなることは残念ながらなく、大きくなることもあるので小さいうちに摘出することをお勧めします。

提示するケースは2つ

症例1は、小児で好発部位であるまぶたに出来た石灰化上皮腫です。

症例2は、外傷を契機にできたケースです。

 

症例1


7歳 男児 眉毛の下にできたデキモノでした。

眉毛の直下に認めた1cm大の硬い腫瘤でした。

傷跡が目立たないように切開線は眉下切開で行いました。

摘出し、縫合終了しました。

病理の結果は、石灰化上皮種でした。

 

症例2


30代 男性 後頭部にできたデキモノ。

非常に体格の良い方でした。筋トレが趣味で、首ブリッジで首を鍛えたようです。首ブリッジをすると後頭部にできたデキモノが当たり痛みがあるということでした。

開けると瞬間に石灰化上皮腫と思われる外観をした腫瘍でした。

摘出して病理検査に出すと結果は石灰化上皮腫でした。

 

石灰化上皮腫の手術合併症


出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など

 

石灰化上皮腫の料金


粉瘤手術にかかる自己負担金

露出部  ¥5,000〜¥14,000円

非露出部  ¥4,000〜¥13,000円

*露出部とは、半袖半ズボンの衣服を着用して衣服で肌が覆われない部位、例えば顔や首、前腕や膝下などの部位を言います。一方で、非露出部はその反対で衣服で覆われている部位を示します。

*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。

アトピー性皮膚炎

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